『私の夏休み』を書くにあたって
はじめまして。
東京大学2年の福田賢朔(ふくだけんさく)といいます。
文科2類というところに属していて、たぶん3年次以降は経済学部に進みます。
文科2類・通称文2の2年生の夏学期は「文ニート」という言葉があるぐらいには暇があります。
そして、僕は本質的に哲学的・内省的な人間なんだと思います。
別に哲学の書物をさほど読むわけではありませんが、ちょっとした出来事に疑問を抱いたり好奇心を湧かせたりしがちです。
この問いや考察を読者の方に伝えたい。共有したい。時にはみなさんからの何かしらのフィードバックをいただいて、それと僕の考えが混じったところから驚きを生み出したい。僕自身がメディアになりたい。
さらに、僕はずっと文章を書き続けてきました。小学校のころはあまりにも作文が下手で、どうしたものかと両親からよく心配されたものでした。しかし、中学のころブログを2年間書いて、高校でもSNSを通じて長文ポエムを書いたり受験勉強で文筆能力を養ったりして、大学入学以後も読書や論文作成を通じて「書く」という身体作業を行い続けています。そんなわけあってか、僕は文筆が好きです。
時間、知的好奇心、文章欲、この3つが僕をしてブログの開設へと至らしめました。
で、どこに僕のブログに味を出そうか。
東大に入学して、さまざまな背景を背負った人間と出会いました。
この社会を構成しているのは、他でもない一人一人の「人」だなあと思いました。
そのことに気づいた時、出会う人の背景や性格、思考に触れるのが楽しくて仕方なくなりました。
このブログでは、逆に僕が読者の方に僕を伝えられる場になればと思います。
現時点で僕は特に目立つ業績があるような人間でもないですが、それでも一つのドラマになるような面白い人生だとは思います。たったこの20年間だけでも。
僕はこのブログを通じてみなさんに僕の思考やもっている情報を、単なるブログという形式ではなくて、物語として伝達したい。
僕の人生あるいは日常の一部を、味気ない「情報」に凝縮するのではなく、僕自身の身体的経験が色濃く反映された「物語」に込めたい。
日々あったこと、非日常的な出来事、旅、政治・経済・社会に対する考察、僕が培ったノウハウ、それらを現実とは違う、ネット世界に存在するもう一人の僕としての「福田賢朔」という存在に託して書きます。
プライバシーなどの都合上若干の脚色はあったとしても、基本的に事実や赤裸々な思いを描写していきます。
ちなみに、『私の夏休み』というタイトルは、僕の大学生活を指しています。大学生活、高校生活以前と比べても、あるいはおそらく社会人生活と比べても、人生で一番自由な時期ではないかなと思います。よく言われるように、大学生活は「人生の夏休み」ではないかと。それはまさしく『私の夏休み』であります。
僕の自己紹介は、物語を書く中でしていきます。週2回ほどのペースで更新していくつもりなので、ぜひお楽しみください。コメントやブックマークを頂けるとうれしいです。
福田賢朔